ブラジル人研究者　「日本は安全な国」翌日、殺される

２０２５年５月初旬、千葉県成田市でブラジル人女性研究者が殺害される事件が発生。この事件には、スリランカ出身の男性が関与しているとされ、国際的な注目を集めている。 

事件の概要

•被害者：アマンダ・ボルヘス・ダ・シルバさん（３０歳）は、ブラジル・ゴイアス州カルダジーニャ市出身の言語学研究者で、アジア各国を旅していた。２０２５年４月にはＦ１鈴鹿グランプリ観戦のために来日し、日本の安全性や文化に感銘を受けていたと報じられている。 

•事件の経緯：アマンダさんはＳＮＳで「日本はとても安全な国。だから私はここに移住したい」と投稿した翌日、成田市のアパートで遺体となって発見された。アパート内で火災が発生し、焼け跡から彼女の遺体が見つかっている。  

•容疑者：スリランカ出身の無職の男性、アバイリヤ・パタワディゲ・パトゥム・ウダヤンガ容疑者（３１歳）が放火の容疑で逮捕された。警察は強盗殺人の可能性も視野に入れて捜査を進めており、アマンダさんのバッグや携帯電話がなくなっていることから、強盗目的の犯行の可能性があるとされている。 

千葉県の外国人コミュニティの現状

千葉県は外国人居住者が多い地域であり、特にブラジル人やスリランカ人のコミュニティが存在する。千葉大学の研究によれば、千葉県内の外国人比率は２.６６％で、日本全体の平均（２.２９％）を上回っている。また、千葉県山武市ではスリランカ出身の児童生徒が急増しており、２０２３年４月の時点で外国人児童生徒の８５％をスリランカ人が占めているとの報告がある。


この事件は、外国人コミュニティの増加と多文化共生の重要性を再認識させるものとなっている。千葉県では、外国人住民の教育や福祉に関する支援策が求められており、地域社会全体での取り組みが必要とされている。