2024年度末、財務省は日本の政府の借金が1323兆円に達し、9年連続で過去最大になったと発表した。この増加は、物価対策などの政府支出の増加に対する税収不足が原因とされている。
1323兆円とは
この1323兆円は、「国の債務残高(政府債務残高)」と呼ばれる。具体的には次のようなものの合計。
•普通国債:建設国債・特例国債(赤字国債)
•財投債:財政投融資のための債券
•政府短期証券:短期の借入証書のようなもの
これらの合計が1323兆円(2024年度末予測)
日本の政府債務の特徴
•世界最大級の債務額
日本の政府債務は世界最大級。GDP(国内総生産)との比率では260%前後と、他国と比べても非常に高い水準。
•多くが国内向けの借金
債務の約9割が国内(日本の金融機関、日銀、など)からの借金。対外債務が少ないため、国債の信用が保たれている。
なぜこんなに増えたのか?
•高齢化社会:年金・医療・介護費の増加
•経済対策:バブル崩壊後の景気刺激策、コロナ対策など
•税収不足:支出に対して税収が足りない状態が続いた
問題はあるのか?
メリット
•政府が自由に財政政策を行える
•デフレ脱却に一定の効果があった
リスク
•今後の金利上昇による利払い増
•国債の信認低下による通貨価値の下落(円安)
•将来的な増税や支出削減の必要性
将来への影響
•持続可能性の問題(借金の返済が難しくなる可能性)
•世代間の不公平(将来世代へのツケ)
•経済成長への制約(利払いが他の予算を圧迫)
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