Twitter(X)上で「金持ち減税」というキーワードが注目を集めている。このトレンドは、加藤勝信財務大臣が「消費税減税は値付けの手間も大変だし、同時に金持ち減税になってしまう」と発言したことが発端となっている。
ネットの反応
この発言に対し、多くのユーザーが反発している。特に消費税の逆進性(所得が低いほど負担が重くなる性質)を指摘し、減税が庶民にとっても恩恵があると主張する声が目立つ。また、増税時にも値札の付け替えが行われたことから、「値付けの手間」を理由に減税を否定するのは矛盾しているとの批判もある。
さらに、消費税が大企業や富裕層に有利な仕組みであるとの指摘もある。例えば、輸出企業が消費税の還付を受ける「輸出還付金」制度が、大企業にとって有利に働いているとの批判がある。
消費税の逆進性
消費税の逆進性とは、所得が低い人ほど、収入に対する消費税の負担割合が高くなるという性質のこと。
■ 例で説明すると
•年収200万円の人が生活必需品や日用品で年間180万円を使った場合、そのすべてに10%の消費税がかかると 18万円の消費税を払うことになる。これは収入の9%に相当する。
•一方、年収2000万円の人が年間500万円を消費した場合、消費税は50万円。これは収入の2.5%。
つまり、支出の大部分を生活に使う低所得者ほど、消費税の負担が重くなるということ。
高所得者は、収入の多くを貯蓄や投資に回すため、実際に消費税として支払う額の「割合」が小さくなる。
まとめ
「金持ち減税」という言葉は、消費税減税に対する政府の消極的な姿勢や、税制の公平性に対する疑問を表す象徴的なフレーズとして、SNS上で広く議論されている。また、消費税は「公平な税ではない」との批判があり、減税や軽減税率の導入を求める声が高まっている。
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