2025年5月3日午後0時20分頃、中国海警局のヘリコプターが沖縄県・尖閣諸島周辺の日本の領空を一時的に侵犯した。中国機による日本領空への侵入は、これで4例目となる。
事件の詳細
2025年5月3日午後0時20分頃、中国海警局のヘリコプターが沖縄県・尖閣諸島周辺の日本の領空を一時的に侵犯した。このヘリコプターは、同日午前中に日本の領海に侵入した中国海警船4隻のうちの1隻から発艦したもので、防衛省が確認している。
この事態を受け、外務省は同日午後、金井アジア大洋州局長が在京中国大使館の趙宝鋼次席公使代理を召致し、我が国の主権を侵害する中国海警局の行為に対して極めて厳重に抗議するとともに、再発防止を強く求めた。
日中間の尖閣諸島を巡る対立
尖閣諸島(中国名:釣魚台列嶼)は、日中間で領有権を巡る対立が続いており、中国海警船や航空機による領海・領空への接近や侵入が繰り返されている。日本政府は、尖閣諸島が歴史的にも国際法上も日本固有の領土であり、領土問題は存在しないとの立場を堅持している。一方、中国側は尖閣諸島の領有権を主張しており、両国間の緊張が高まっている。
今回の領空侵犯は地域の安全保障環境に影響を及ぼす可能性があり、今後の外交的対応や防衛体制の強化が注目される。
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