TOEICで組織的カンニング、京都大学院生逮捕

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2025年5月18日、東京・板橋区のTOEIC試験会場で、組織的なカンニング事件が発覚した。中国籍で京都大学大学院生の王立坤(おう・りつこん)容疑者(27歳)が、他人名義の学生証を使用して試験会場に侵入し、現行犯で逮捕された。警視庁は、王容疑者が他の受験者に解答を伝える目的で侵入し、マスクの内側に小型マイクを隠していたと発表している。  

事件の詳細

偽装受験:王容疑者は、自身の顔写真が貼られた他人名義の学生証を所持し、試験会場に現れた。受付で「受験票を忘れた」と述べ、予備の受験票に偽名を記入したことで不審に思われ、警察官により身元確認が行われた。  

不正行為の手口:マスクの内側に小型マイクを隠し、他の受験者に解答を伝えていた可能性がある。また、過去にも異なる名前で複数回受験し、高得点を取得していたとされている。

組織的関与の疑い:王容疑者は「インターネットで仕事に応募し、指示を受けた」と供述しており、警視庁は組織的なカンニングの可能性があるとみて捜査を進めている。

試験主催者の対応

TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、同一人物が異なる名前で受験しているとの情報を受け、警視庁に相談。これを受けて警察が試験会場で警戒していたところ、王容疑者が現れ、逮捕に至った。

社会的影響と今後の対応

この事件は、TOEICの信頼性や試験の公正性に対する懸念を引き起こしている。試験主催者や関係機関は、本人確認の強化や不正対策の徹底を図る必要がある。また、組織的な不正行為の背景には、試験結果を重視する社会的風潮や、資格取得への過度なプレッシャーがある可能性も指摘されている。

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